目からウロコの子育てレシピ15 読み聞かせの悩み解消

いよいよ秋も深まり、冬ももうすぐそこまで来ています。お風邪など召していらっしゃいませんでしょうか?知的生活ネットワークの@lyustyleです。

さて、今回のレシピは読み聞かせについてです。

以前,読書が好きになる子どもを育てるためのレシピを書きました。

目からウロコの子育てレシピ3 子どもを本好きにするためにすること,してはいけないこと
今回は,その中の,読み聞かせということにフォーカスして述べてみたいと思います。

さて,子どもはだれでも本を読んでもらうのが好き、と思いたいところですが、なかなかそうはいかないようで・・・

読み聞かせの悩み

読み聞かせは子どもを本好きにするために大事だと思うのだが、子どもはそわそわしてまともに聞いているようではない。

読み聞かせをしてやっても、すぐに忘れる。

読み聞かせをいやがる。

・・・・

など、さまざまな悩みがあるようです。

読み聞かせのよさ 期待できること

読み聞かせ自体はとてもよいことです。ここで改めて読み聞かせに期待できることをまとめてみましょう。

読み聞かせをすると・・・

  • 自分から本を見つけられる子に育つだろう
  • 本を読むことが日常になるだろう
  • 新たなこととの出会いがあるだろう
  • 日本人スタンダードとしてのさまさまなお話を経験できるだろう
  • 想像力がつくだろう

・・・など、期待できることはたくさんあります。

しかし、期待するあまりに何が何でも読み聞かせをしなきゃ!と焦る気持ちや押しつけ的な気持ちを持つと、子どもの気持ちは離れていったり、いやがったりといったことにつながっていきます。何が何でもこの商品を売りつけてやろうという人から私たちの心がはなれていくように。

このようにしたら

子どもが望まないことをしても身につくことはありません。子どもが読み聞かせをしてほしいなと思う環境をつくります。

「啐啄同時(そったくどうじ)」という言葉があります。「啐(そつ)」とは、雛が生まれたがって卵の内側からから殻を破ろうとつつく音。「啄(たく)」とは,親鳥が卵の中からそろそろ雛が生まれたがっているようだと思って外から叩く音。この外と内からの思いが一つになってひながこの世に誕生します。教育の世界でも子育ての世界でも、よく使われる言葉です。ニーズがあって初めて支援が支援となるということですね。

子どもが、今成長のために望んでいることを親として見取ってあげて、適切に支援することが必要です。

このことを読み聞かせで考えてみればこのようになるでしょうか。

一緒に寝て読んであげる

一緒に寝てから読んであげることで、それがおざなりなことではなくなります。

読んで欲しいという思いにコミットする心や余裕が必要ですね。

これ,読んでといってきたら,読んであげる

忙しい時には、つい「あとで」と言ってしまいたくなりますが、ここをぐっとこらえてほんの1ページでもいいから読んであげてはいかがでしょうか。

それから「続きはあとでね」、といえば、子どもは納得します。1ページとはいえ、読んでもらったのですから。

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読み聞かせをしなくちゃ,と思わない

しなくてもいいのです。子どもが望まなければ。

だから、読んでと言って来た時には読んであげることが必要なのです。

読んで欲しい時にあとで!と言っておいて、それでいて、子どもがそう思っていない時に読んであげなきゃと焦るのはいかがかなものでしょうか。

雨ふりお話

これは私がよくしてあげていました。おすすめです。

雨で外にいけない時に「雨ふりお話だよー」と言ってあげるのです。

子どもは喜んで本を持って来ます。

前に読んだじゃないの,はいわない

「前にも読んだじゃない」というのは,子どもが本を持って来た時に言ってはいけない言葉だと思っています。

大人はいろんな本に触れて欲しいと思うのですが、それは大人の勝手な都合。

子どもには何度も何度も読んでほしい本があるのです。

大人にとってもなんども読みたい自分の中での「古典」があります。茂木健一郎さんのいう「カノン」というものです。当然子どもだってあるのです。

そんな本ができるというのは実は喜ばしいことなのです。自分の中に本の好みができたということですから。

これが将来自分なりに本を選ぶという行為につながっていくのです。

だから何度同じ本を持って来ても、決して「前にも読んだから別の本にしよう」などとは言わないで、何度も何度も飽きるまで読んであげてください。そして、「やあ、何度読んでも面白いな」と言ってあげてください。子どもは共感してもらった喜びに目を輝かせるはずです。

そのうち、子供は別の本に興味が移ります。その日は祝杯でも上げてください。子どもが確実に知的に一歩前に進んだ姿です。

・・・・

以上、読み聞かせについての目ウロコでした。

あせらず,子どもの発達に心を寄せましょう。いっしょに成長するつもりで。

本の紹介

25年前にシドニーに住んでいた時の海外生活についてのお話です。


25年前からのパソコン通信

4ヶ月の単身赴任の末に渡豪して来た妻と子どもたち。単身赴任の間にそれまでの父としての自分の姿に反省し、渡豪してきてからはよく一緒に読み聞かせをしてあげていました。

もうずいぶん前のお話ですけれども。

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