[私の仕事道具と仕事術] 教育の現場での情報インプット用道具

こんにちは。@Lyustyleです。もう新年初投稿をしてから2週間もたってしまいました。

みなさま,お年玉の件はうまくクリアなさいましたでしょうか?

目からウロコの子育てレシピ18 お年玉をどのようにあげよう?
さて,今回は,子育てレシピをお休みして,2017年1月の月イチテーマである、「私の仕事道具と仕事術」にのっかってお話したいと思います。

インプットとアウトプットがくるくる入れ替わる教師の仕事

教師の仕事は授業だけではありません。朝の始業から子供たちが帰るまで6回の授業を行うためのインプット,すなわち教材研究の時間が必要です。

教材研究というインプットがあり、そこでの学びや整理を元に授業のアイデアを出し、教室というステージで子どもに授業を行うというアウトプットをするのです。

しかし,授業の中にも実はインプットがあります。

子どもへの問いかけや指示というアウトプットにより子どもがどのような表情をするのか、どのような行動をとるのかをじっくりと見とるというインプットです。

そしてその反応により次の言葉かけを考え,次の指示,問いかけというアウトプットをおこなうのです。

このように、くるくると入れ替わるアウトプットとインプットを整理し、必要なインプット情報はただちにキャプチャするしくみを教師は整えておく必要があります。

昔からよくいわれる「閻魔帳」というやつですね。

名前は閻魔帳ですがけっしてこわいものではありません。罪人が地獄に落ちたときに閻魔様が見て、その罪を推しはかるノートからその名がついている閻魔帳ですが、教師のそれには別に悪いことがつらつら書かれていくわけではありません。

今日はこんなことができた、とか、悲しそうな表情をしていたとか、そのような子どもの見取りを記録して、指導に役立てるためのノートです。

チャンスを逃せばすぐに忘れてしまうので、その場ですぐに書き留めておく必要があります。

そのために教師は様々な工夫をしているのです。

今回は,そのことについてお話します。

私の場合、中心となる二つのインプットの仕組みを持っています。

チャンスを逃さないインプットの仕組み

1.システム手帳

1987年の暮れから使い始めていますので、今年の暮れで使用歴30年になります。

20061114152805

ずしっと重たいので立ったままでも手の中にしっかりと収まります。

バインダー綴じなので必要なページが180度開きますし、表紙が堅牢ですので、開いたらそれが下敷きがわりになります。

だから立ったままで片手の上に広げ,さっと記録するのにとても都合がいいのです。

また、地面にどさっと投げ出してもまったく問題ありませんので、体育の授業などではとても重宝します。

教材研究の取材にも使いますし、家庭訪問での情報収集にも使いますし。

ほぼフル活用です。

2.カード型メモ or 「薄いメモ帳」

ふたつめは、胸ポケットにおさめているカード型メモか、薄い手帳です。

システム手帳を持っていない場合などに、胸からさっと出して書きます。システム手帳を持っていないことはあっても、胸ポケットにカードか薄いメモ帳が入っていないことはありません。

名刺大の情報カードを買ってきて,毎日数枚ケースの中に入れます。

1枚1件の情報を記録し,また胸ポケットに収めます。

まだパソコンどころかワープロも持たなかった頃は,テーブルの上にその日に書き溜めたメモを並べてグルーピングし,システム手帳に貼ったり,のちに述べる「山根式袋ファイルデータベースシステム」に放り込んだりしていました。

このふたつは20数年間、私の情報のキャプチャの主力です。

ただし、二つに分けて入力された情報は必ずどこかでまとめられなければなりません。

カードに書いたときには、そのままシステム手帳をのリフィルにはりますし、薄いメモ帳がに書いた重要なことはシステム手帳に転記します。

そういったことをするために、「振り返りの時間」を作っておくことも情報入力システムの大切な条件になります。

ここで,「あれ?」と思われた方がいらっしゃることでしょう。

モバイルデバイスは・・・・?Lyustyleなのに・・・?

そうです。さらに三つ目があります。

3.可能なときにはiPhone、iPad

授業の記録に、写真や動画が撮れるこれらのデバイスはなくてはならないものです。

また、スライドや動画、プレゼンを作っておき、モニターでみせるなど教材として使うこともできます。

知的生活ネットワークで、「Evernote先生 江波野徹の一日」という連載をしましたが、それをみていただくと、スマホやタブレット、特にEvenroteががいかに教師の仕事にとって有効であるかお分かり頂けると思います。

【お話】Evernote先生 江波野徹の一日〜第1話 出勤まで | 知的生活ネットワーク
有効どころか,なくてはならないものだと思います。

ただし、昨今、学校によっては教室にスマホやタブレットを持ち込むことが難しかったり禁止されたりしていることがあります。

だから、環境が許すときという条件付きで三つ目にあげたいと思っています。

インプットのまとめ

今回は,教師としてのインプットについて工夫してきたことを書きました。

ひとそれぞれ,仕事や環境によって自分なりの工夫をされていることと思います。

私は,ひところずいぶん教育現場におけるスマホやアプリの使い方について研究してきましたが,子どもたちにスマホが広まるにつれて「先生!iPhoneかえたね!」などと子どもから関心を持たれるようなり,教室に持って入るのがはばかられるようになりました。

工夫次第で教育現場における効果は絶大なのですが,教育現場におけるスマホ利用はまだ黎明期に属するのでしょう,セキュリティをクリアした利用法などがまだ固まっていなかったり,子どもたちの興味の対象になってみたりする状況なので,現在はその利用法について個人では追究しづらい状況です。

そのうち,必要性がさらに高まったら,委員会などから支給されて公然と利用できるようになるでしょう。そんな時代が来たら,さまざまな利用法を考えていくことと思いますが・・・(その時はもう退職しているでしょうね)

ということで,結局,手書きのノート,最強!という状況です。

次回は,インプットしたものをどのように生かしていくのかということについてお話したいと思います。

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