初出版の不安と恐怖を克服するための記録と仲間と師匠

みなさんこんにちは、うさぼう()です。今回は月イチテーマ「後悔や不安、恐怖を克服する(共存する)ライフハック」をお届けします。

最初にご報告なのですが、『タスク管理ゲーム化計画』という本をKDP(Kindle Direct Publishing)から無事出版できました。昨年10月に出版を決意してからの5か月間に向き合った後悔、不安、恐怖とどう共存したのか紹介します。こうすれば克服できる、といった策ではありません。あくまでも、これがあったから私の場合は共存できた、というものです。

出版未経験の子持ち会社員が出版に際して持つ不安と恐怖

最初に、どういう後悔や不安、恐怖があったかをお伝えします。私はこれまで出版は経験したことがありません。さらに2人の子供を持つ会社員です。以下のような不安や恐怖を持っていました、これは同じ感覚を持たれる方もいらっしゃると思います。

まずはこれまでに出版経験のない人なら誰もが感じるであろう、「自分なんかが本を出していいのか?」という不安です。

さらに、子持ち会社員が未経験の出版に挑戦するにあたり、「本を書く時間がとれるのか?」という不安もあります。

最後に、「出版した本が全く読まれなかったら」という不安に加えて、「笑われたら?低評価をもらったら?」という不安を通り越した恐怖です。

自分なんかが本を出していいのか?→課題を分離する

まず「自分なんかが本を出していいのか?」という不安と、「出版した本が全く読まれなかったら」という不安は大きく課題を分離しました。他人の評価や行動はどんなに気にしても変えようがありません。なので、「誰がどう感じようと自分は本を出す」のだと決めました。

本を書く時間がとれるのか?→通勤時と自宅の環境を整える

続いて「本を書く時間がとれるのか?」については、執筆環境確保に努めました。具体的には通勤途中と自宅での執筆スペースです。通勤途中の執筆を可能にするためにiOS版のScrivenerを購入しました。iOS版がリリースされたことでDropbox経由でWindows版のScrivenerと同期が可能になったのです。

その他、WorkflowyもGoogleドキュメントも、全てパソコンとスマホの両方で更新できる形態をとりました。これは大いに効果がありました。

ただ、スマホだけでは簡潔しません。なので自宅でも集中して執筆できるよう、妻に寝室にテーブルを導入してもらいました。休日昼間はテーブル、平日夜間はリビングという環境を確保したのです。書いた文章を俯瞰して並べ替える作業などはスマホでは限界があったので、パソコン環境を確保したのは役立ちました。

出版した本が全く読まれなかったら?→少しずつ反応を確認して軌道修正する

「出版した本が全く読まれなかったら」という不安は課題を分離こそしたものの、テーマ自体が読者の期待とズレているのは本末転倒です。これを克服するために私は、企画書をPowerpointで作成し、ブログやTwitterで公開し反応をみました。また、企画ができた段階でGoogleフォームでアンケートをとりました。

これは反応をみて不安を克服する意図もありますが、せっかく決めたことを後から不安になって覆したくなることの防止でもありました。

笑われたら?低評価をもらったら?→品質を高め内なる自信を持つことに注力する

最後に「笑われたら?低評価をもらったら?」という恐怖は、自信をどうやって高めるかに注力しました。「読者に届けるに値する、と自信を持てるか?」にYesと答えられるかに絞ったのです。ここは、ブログやSNS上でオープンに続けることはできません。しかも、自身をさらけ出しながらの取り組みなので、信頼できる環境が必要でした。

それは、仲間と師匠でした。

仲間については、まずライフエンジンというオンラインコミュニティです。電子書籍を出版しようプロジェクトではKDP出版の手ほどきに加えて、マイルストーンごとの問いかけが助かりました。

また、Pシートと呼ばれる週単位の予定/実績表(試すことと実績を記録していくシート)にも様々な書きこみを行いました。執筆中は毎日文字数をカウントしたこともありますし、うまくいかないとわかれば作業時間に切り替えました。

また、倉下忠憲さんの「セルパブ実用書部会」にも招待頂き、同様に毎週のリマインダー投稿と質問回答を頂きました。執筆は孤独です。だからこそ、同じ孤独を共感できる方々の存在と言葉は支えになりました。

次に師匠です。「電子書籍を出版しようプロジェクト」を率いる岡野純さん。「セルパブ実用書部会」の倉下さん。そして、シゴタノ!の大橋悦夫さんです。

岡野さんには、KDP出版プロジェクトのアウトラインを教えて頂きました。倉下さんには、文章物書きのプロとして、さらにセルフパブリッシングの先駆者としての様々なアドバイスを頂きました。大橋さんには今回出版する電子書籍を自身の活動の中でどう位置付けるかの総合プロデュースをして頂きました。

終わりに

不安と恐怖と向き合った時の対応について紹介してきました。もうひとつ、全体に関わるの重要なものが”記録”です。きれいにまとまったものはなくても、記録の断片は残すようにしました。

  • 気が向いた時に書いた執筆日誌(Evernote)
  • 計画のガントチャート(Brabio)
  • 不安を書き出した情報カードや手帳、付箋
  • Pシート(Googleスプレッドシート)
  • 執筆時間の記録(たすくまの”執筆”というリピートタスク)

記憶上の不安や恐怖は実態よりも大きく感じてしまうことが多い気がします。そして余裕がなくなってくると自身の受け止め方や感じ方も変わってきます。可能な限り記録を残し、仲間や師匠の声を聞くことがよかったなと思います。

それではまた2週間後に。

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