みなさんこんにちは。4月になりました。今日は新生活をきっかけに何か新しいことを習慣にするためのレシピを紹介します。「フック・モデル」という行動科学にもとづいた習慣付けフレームワークを、さらにシンプルな3つの手順に凝縮しました。
新しく何かを習慣にするレシピ
- とにかく始める
- 記録して完了させる
- 次やることを記録する
1.とにかく始める
「とにかく」・・・いろいろな事情はさておいて。何にしても。ともかく。
何かを始めるにあたり障害になりえるものをすべて横に置いておきます。計画、目的、手順など始める前に考えておいたほうがいいとされるものはたくさんあります。それはもちろんその後の行動をよりよく、完了に向けて役立つものです。とはいえ始められないのでは意味がありません。どんなに小さな一歩でも踏み出すことに意義があります。
2.記録して完了させる
完了したことを記録するのではありません。せっかくあらゆることを差し置いて始めたことも、完了を阻害する要素はいろいろあります。品質、成果など完了した時に手に入れていたいものがたくさんあります。とはいえ完了させないとせっかく始めたものは水の泡になってしまいます。どんなに小さな一歩でも踏み出したならばその時点までの歩みを記録して完了させましょう。
3.次やることを記録する
完了させたとはいえやり残したことはたくさんあります。むしろ100あるうちの1かそれより小さいかもしれません。明日は同じ歩みを続けるか、ペースアップするかペースダウンするかを決めて記録しておきましょう。次に取り組む時は、この記録を元に取り組んでいきます。もちろん記録した「次やること」まるごとではなく、とにかく続けられることに変えながらやっていきます。
おまけ:フック・モデルとの関連づけ
フック・モデルとは、以下の4つのステップがサイクルとなって構成されます。
- トリガー(きっかけ) きっかけです。アラームやタイマーのような外的なものから、気になって仕方がないという内的なものも含みます
- アクション(行動) 行動を起こすのに必要なのはモチベーションと能力とトリガーです
- リワード(予測不能な報酬) 報酬には社会的なもの、収集欲を満たすもの、習得や達成欲を満たすものがあります
- インベストメント(投資) 人間は整合性を保とうとする心理的欲求が働きます。ちょっとした行動を次につなげるのがこのステップです
レシピとフック・モデルの関係
今日ご紹介したレシピとの関係は以下のようになります。
1.とにかく始める = 直観に従って始める(内的トリガー) + とにかく(アクションに必要な能力を極力下げる)
2.記録して完了させる = 完了を待たずにえいやっと記録して完了させる(アクションに必要な能力を極力下げる) + 記録する(達成欲を満たす)
3.次やることを記録する = 完了させたことの延長線上を見る(整合性を保つ) + 次やる時のトリガーにつなげる
新生活のような環境の変化は、何かを始めるのに適しています。このレシピを使って何か始めてみて頂けると嬉しいです。ではまた2週間後に。
会社員をしながら「うさぼうの人生ダッシュボード化計画」という個人ブログを運営。夢中になって過ごす楽しい時間を増やすために、ハマりやすく続けられるゲームの仕組みを追求中。 アシタノレシピではプロジェクトマネジメントを楽しむ方法を紹介予定。