新社会人のときに知っておきたかったお金の話

こんにちは。萩貴史です。

4月ですね。

新社会人の方、おめでとうございます。

今回は、自分が新社会人の頃を振り返って、「このくらいは知っておきたかったなぁ」というお金の話をざっとまとめてみます。

ちょっとググれば詳しい情報がたくさん出てきますので、僕の記事は「きっかけ」「検索するトリガー」になるのを主眼にします。

朝、電車に揺られながら(人によっては通勤ラッシュでそれどころではないかもしれませんが)さくっと読めるように。

それでは、いきましょう。

  • 給料は二度減る!?4月の手取りは続かない
  • 銀行の選び方
  • クレジットカードで損しないために
  • 生命保険に入るべき?

給料は二度減る!? 4月の手取りは続かない

最初の給料明細を受け取ったとき、「あ、思ったよりもあるかも」と思っていたのが4月の僕でした。

けれど、そのあと「え、なんでこんなにお給料減ってるの!?」とショックを受けたことが2回あります。

一回は、5月の給与。

もう一回は、一年後の6月の給与でした。

もちろん、勝手に給料が下がっているわけではないんです。

「お給料から天引きされるもの」が増えていたんですよね。

お給料を払うとき、会社は「国に払う税金」や「国の年金」「国の健康保険」などを差し引きます。

4月にもらうお給料は、まだ税金や社会保険料(国の年金や健康保険など)のお金が一部しか引かれていないんです。

一度目のショック:5月の給与から社会保険料が…

まず一回目のショックは、5月の給与明細を見たときでした。

「えぇっ!4月より全然減ってるじゃん…」

「なんでだ!?」と4月の明細と見比べたのがいい思い出です。

理由は、社会保険料。

代表格は、年金と健康保険ですね。

これが大きい。

…大きすぎるくらい大きいんですよねぇ。

年金のおかげで老後の備えが(強制的に)できるわけですし、健康保険のおかげで病院にかかったとしても治療費の3割だけで済みます。

なので、恩恵を受けているとはいえ…やっぱり手取り額がガクンと下がったときはショックでした。

年金や健康保険といった社会保険料は、前月の分を翌月のお給料から引くことになっています。

なので、4月の社会保険料が5月に引かれるわけです。

どれくらい引かれるか?

社会保険料は、勤めている会社によって違ったり、県によって違ったりするので詳細は省きますが、ざっくり言えば、給与の額面の15%くらいを覚悟しておいてください。

2度目のショック:翌年の6月から住民税が…

二回目のショックは、新社会人2年目の6月にやってきました。

「えー!!また減ってる…!!」

原因は「住民税」

お給料から引かれる代表的な税金には「所得税」と「住民税」があります。

所得税のほうは、入社した直後、4月のお給料からいきなり引かれているはずです。

一方、住民税、こっちはまだ引かれていません。

住民税は、「前年の所得」をベースに税金が計算されて、翌年6月から翌々年5月までの12回に分けて払うことになります。

住民税は、ざっくり「前年の所得の10%」を見ておいてください。

金融機関とのつきあい方

金融機関とのお付き合いについても、簡単に書いておきましょう。

銀行の選び方

銀行については、あまり言うことがありません。

ちょっと前であれば「少しでも金利のいい銀行に口座を…!」なんて論調もありましたけど、いまや銀行の金利が低すぎて(普通預金0.001%)、真剣に比較することが虚しくなるレベル。

なので、普段の使い勝手がいい銀行を選ぶのが良いかと思います。

「普段の使い勝手がいいかどうか」で見ておくポイントとしては、

  • コンビニATMの利用手数料がかかるかどうか
  • 振込手数料がいくらぐらいか
  • (投資に興味がある人は)証券会社の口座との相性

くらいで十分じゃないでしょうか。

ちなみに僕は都市銀行(三菱東京UFJ銀行)とネット銀行(住信SBIネット銀行)を使ってます。

  • ネットバンキングが使いやすいこと
  • 手数料の優遇プログラムがあること
  • グループに証券会社がある(UFJ銀行→カブドットコム証券、SBI銀行→SBI証券)ので、資金移動がスムーズなこと

あたりが使っている理由です。

クレジットカードで損しないために

クレジットカード、やたら嫌う人もいますが、普通に便利なので作っておきましょう。

ただし、「一括払い」しか使わないようにして。

クレジットで痛い目を見ないためのポイントは2つだけです。

  • 「分割払い」や「リボ払い」を使わない
  • ボーナスなど、将来入ってくるお金を先取りして使わない

分割払いやリボ払いは、見えにくいですがべらぼうに高い金利(年利15%程度)がかかっています。

50,000円のものを買うために、53,000円とか払いたいです?

払ってもいいのであれば、分割払いやリボ払いを止めませんが。

また将来のお金を先取りするのがクセになってしまうと、借金体質ですから、いつもお金に追いかけられている感じになってしまいます。

というわけでクレジットカードは、今手元にあるキャッシュの範囲内で一括払いで使う。

そうすれば、痛い目を見ることはないはずです。

ちなみに、ポイントが貯まってオトク!を謳うクレジットカードも多数ありますが、血眼になって比較するメリットは薄いと僕は思っています。

いろんなクレジットカードを見てきて、本当によくあるパターンが「最初は、すごい有利なポイント制度を打ち出して利用者を増やし、ある程度の利用者が確保できたらポイント制を改悪する」というもの。

なので、あんまり必死に比較してクレジットカードを選んでも、一年から二年後にはどうなっていることやら分かりません。

いろんなクレジットカードを見回しても、ポイント還元率は、今のところ、

  • 0.5%:だいたいのクレジットカードがこのレベル
  • 1.0%:十分なレベル
  • 1.5%:最高レベルの還元率
  • 2%以上:良すぎて、いつ改悪があってもおかしくない

という感じなので、1%で十分と思いながら僕は使っています。

僕がメインで使っているのはライフカードですが、最近、ポイント制度の改悪が発表されたので、今ゼロベースで作るなら別のカードにするでしょうね。

生命保険に入るべき?

会社に入ると、なぜか生命保険をすすめられたりするかもしれません。

ハッキリ言って、新社会人に生命保険は不要です。

自分に万一のことがあったとき、家族の生活を守れるのが生命保険です。

なので、受け取る人(養っている家族)がいないのであれば、かける意味がありません。

「自分の収入で、親の面倒を見ないといけない」というケースであれば話は別かもしれませんが、ほとんどの場合、独身で生命保険をかける必要はないでしょう。

…という話をすると「確かにね。それなら、保険で積立しておく? 貯金は絶対必要だし、銀行よりは利率もいいし」なんて反論されるかもしれません。

けれど、積立型の生命保険も今や魅力がありません。

積立の保険は10年や20年といった長期間、かけ続けることになります。途中で解約をすると戻ってくるお金が少ないケースも多いです。

お金を拘束される期間が長いうえに、自由度が低い、利率もそれほどでもない。

あえて使うメリットが浮かびません。

あ、生命保険がらみで言えば医療保険も要りません。

▼公的な健康保険がかなり充実していますので、それで十分です。

参考:知ってるようで知らない健康保険のこと

それでも不安な方は「高額療養費」「傷病手当金」でググッてみてください。

まとめ

以上、「新社会人のときに知っておきたかったお金の話」でした!

なるべくわかりやすさ重視で、細かい話を省いているところもありますので、もっと突っ込んで知りたい方はいろいろ調べてみてくださいね。

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