お久しぶりです。ハックの哲学のイド♂(@idomars)でございます!
あっという間に4月も終わりに差し掛かっています。新社会人の皆さんは、一通り研修が終わり、各部署に配属されはじめ、ドキドキしている頃でしょうか。
さて、わたしは社会人になってから、「自己投資は大切」という言葉をよく耳にするようになりました。そして、社会人になって7年経った今では、自分でも心の底から「自己投資は大切」と思っています。そこで今回は自己投資についてお話しします。
新社会人の皆さんの中には、「自己投資って言うけど、具体的に何に投資すればいいの?」と思っている方もいらっしゃるでしょう。そんなアナタにローリスクハイリターンの銘柄を、ここでこっそりご紹介します。
それは、タスク管理です。
とりあえず、タスク管理を身に付けておけば間違いない
砕けた言い方をすると、そういうことです。
タスク管理のリターンは、アシタノレシピでタスク管理に関して書いている方々の現状を見れば一目瞭然。
- プロジェクトリーダーになり大きなプロジェクトを動かす
- セミナーを開く
- 転職を成功させる
- 本を出版する
- 司法書士になる
- フリーランスで活動する
- 海外赴任する etc…
皆さん、やりたいことをやれています。「やりたいことができない!」と嘆いている人が多い世の中で、「やりたいことをやれる」ことは非常に高いリターンではないでしょうか。
「とりあえずタスク管理!」をオススメする3つの理由
上記ではタスク管理のハイリターンを実例で説明しました。しかし、慎重派のアナタは「結果だけ見せられてもね。ローリスクハイリターンになる理由がわからないと手は出せないなぁ。」と思っていることでしょう。ならばダメ押しで、タスク管理への投資がローリスクハイリターンになる3つの理由をご紹介します。
1. 生きている間、ずっとリターンを得続けられる
もしアナタが仕事だけでなく、プライベートにもタスク管理を応用するのであれば、生きている間、ずっとタスク管理のリターンを得続けることができます。ここでのタスク管理のリターンとは、ストレスフリーになる、心身の調子が安定する、戻り作業や無駄な作業がなくなり、時間ができる等です。
株に投資しても、株を持っている期間、年に2回しか配当金をもらえませんが、タスク管理に投資すれば、タスク管理をしている限り一生、365日リターンを得ることができます。なんてお得なのでしょうか!
2. すべての自己投資の効率が上がる
タスク管理を身に付けていれば、自己投資中に直面する下記の悩みとおさらばできます。
- 勉強しようと思ってもなかなか着手できない
- 勉強しているつもりだが、なかなか知識が定着しない
- 勉強はしているけど、実行に移せない
これらはすべて、タスク管理で解決できるからです。
つまり一度タスク管理に投資すれば、その後に行う自己投資の効率がすべて上がるということです。
以前、下記の通り、Twitterでこのことに触れましたが、まさにこんな感覚です。
世の中には色んな術があるけど、まず習得すべきはタスク管理術。色んな術を勉強しても実行できなければ、意味がない。ビジネス書、自己啓発書を読んで、ほとんどの人が何も変わらないのもこれが原因。タスク管理術をはじめにマスターすれば、残りの全ての術に「実行確定」アビリティが付く。
— イド♂@ドイツで妻と娘と三人暮らし (@idomars) 2016年12月17日
ゲームで言ったら、獲得経験値2倍スキルを持ってるようなもの。まさにチート。実用的な名前の術に飛びつく前に、まずはタスク管理術を学ぶ方が効率的に冒険を進められる。 https://t.co/YXbnSUrCEZ
— イド♂@ドイツで妻と娘と三人暮らし (@idomars) 2016年12月17日
実際、わたしも新入社員のとき、タスク管理を活用し、1年で5つの資格を取ることができました。
3. タスク管理への投資は、絶対にムダにならない
自己投資の一番難しいところは、将来、活用できるスキルに投資しなければ、リターンを得られないという点です。しかし、自分が将来どんなスキルを使って仕事をするかなんて、誰にもわかりません。
企業に所属しているなら、今の仕事とは関係ない部署へ異動させられることも、ざらにあります。そう考えると何に自己投資していいか迷ってしまいます。
だけど安心して下さい。タスク管理にとりあえず投資しておけば、判断を先送りできる上に、別の自己投資対象が決まって、いざ投資し始めた時には最高の効率でリターンを回収できます。
つまり、タスク管理への投資は絶対にムダにならないということです。タンス預金並みのローリスクですね。
まず何から始める?
ここまで読んだアナタは、「こんな優良銘柄があるなんて!?なんで今まで誰も教えてくれなかったんだ!」と、早くタスク管理に投資したくてウズウズしていることでしょう。
では続けて「タスク管理に投資するには具体的に何をすればいいか」をご紹介します。
結論から言うと、以下の3冊の本を読んで下さい。
この3冊を読めばタスク管理の7割はわかります。これはわたしの持論ですが、タスク管理は大きく分けてタスク発生管理・タスク状態管理・タスク実行管理の3段階に分かれており、この3冊は下図の様にそれぞれの段階をカバーしているからです。
歯止めがきかなくなるので、タスク管理の3段階モデルやそれぞれの本の内容にはここでは触れませんが、まずはこの3冊を読んでおけばいいというのが、タスク管理歴10年のわたしの現時点での結論です。
▼タスク管理の3段階モデルについては、「ハックの哲学」で不定期連載していますので、気になる方はご講読を。
▼下記はタスク管理の3段階モデルをブラッシュアップした「タスク管理4.0」の記事です。「タスク管理とは何か?」という問いに対しての、現時点でのわたしの結論です。
“7つの習慣”と”はじめてのGTD ストレスフリーの整理術”はページ数が多いので、すべて読もうとすると苦労することになると思います。
タスク管理の観点だけで考えれば、”7つの習慣”は”第二部 私的成功”まで、”はじめてのGTD”も”第2部 ストレスフリー環境で高い生産性を発揮しよう(さあ、始めよう―時間と場所、ツールの準備”まで読めば十分なので、そこで止めてもOKです。
次のステップとして
上記3冊を読んで、タスク管理というものが大体わかったら、その知識を元に、まずは自分の環境に合ったタスク管理の仕組みを作ってみましょう。
下記記事の通り、タスク管理力とは、「既存のタスク管理を自分の環境に合わせて作り変える力」に他ならないからです。
これだけ事例を挙げれば、もうご納得いただけたでしょう。タスク管理を身に付けている人はみな、自分なりのタスク管理の改造を行っていることを。
よって、あなたも改造を行えば、タスク管理を身に付けることができます!
これ一つでOK!タスク管理を身に付けるための方法
そして恐らく改造をしていく中で、壁にぶち当たると思います。
壁にぶち当たったら、タスクシュート式タスク管理を勉強してみて下さい。タスクシュート式はマニャーナの法則を発展させ、タスク実行管理に特化した方法論です。マニャーナでカバーしきれていないタスク実行管理の部分を広く厚くカバーしています。
その副作用で、タスクシュート式を完全実現するためのツールの導入に少々時間と手間がかかります。しかし仮に完全実現できなくても、タスクシュート式を学ぶことにより、必ずアナタのタスク管理の仕組みの「タスク実行管理」部分はバージョンアップされるはずです。
▼タスクシュート式のタスク実行管理ツールTaskChuteについてのリンク集です。
ここまで来たら、後はWeb記事や仕事術・自己啓発の書籍からタスク管理の仕組みを改善する情報を集め、それを自分の仕組みに反映させていくだけです。それこそ、このアシタノレシピには大量のタスク管理記事があるので、それらをすべて読んでみるのもいいでしょう。
今の時代、若い人は、「まず「タスク管理」をグーグル検索してWeb記事を読もう」と考えるかも知れませんが、タスク管理に関してはそれは避けた方がいいです。なぜなら、タスク管理の分野自体が体系立ったものではなく、さらにWeb記事自体も長くても一記事3000字程度の分断された情報なので、一通りWeb記事に目を通したところで、「うーん、結局よくわからないな。。 よくわからないからやめようか。。」となってしまう可能性が高いからです。
まず体系立った3冊の書籍で曖昧なタスク管理というものは何かを掴み、自分で試し始めた後でやっと、個人の体験を元にした「この様なケースには、この様に対応している」とか「このツールを使いやすくするために、この様に設定を変更した」といったようなタスク管理のWeb記事が役に立ち始めます。背景知識がない状態でその様な記事を読んでもチンプンカンプンです。
おわりに
自己投資するなら、とりあえずタスク管理!老若男女にオススメです!
それでは、よいタスク管理を!
編集後記
4月のアシタノレシピ月イチテーマ「社会人ライフを充実させるOFFの使い方」について2秒ほど考えましたが、「うん、やはりタスク管理しかない」という結論が出たので、こんな記事を書いてみました。
このはじめ方完全ガイドが「タスク管理をはじめたいけど、どうしたらいいかわからない」、「タスク管理をはじめたけど、色んな意見がありすぎて混乱している」というタスク管理難民を救えたら幸いです。
イド♂です。スイス・ドイツを経てイタリアで妻と子どもと生活しています。社会人になってからほぼ1年に一回、転勤や部署異動をしている経験から、多視点からのタスク管理論が持ち味です。ひばち(@Evaccaneer )さんと二人で、タスク管理イベント「TaskFreaks!!」を主宰しています。
テーマ別で下記2つのブログを運営していますが、現在のメインは「TaskArts」。Twitterですべてのブログの更新情報を流しています。
座右の銘 : 「生きるとはタスク管理することである」