お久しぶりです。ハックの哲学のイド♂(@idomars)でございます!
突然ですが、あなたは2015年を覚えていますか?
Android Wearの一つの完成形でわたしも絶賛愛用中のHuawei Watch、そして「常時時計を表示できないのに、何なんだこの電池持ちと価格は!?さすがApple!おれたちにできない事を平然とやってのける(ry」と各所で話題となったApple Watchが発売された年。そう、スマートウォッチ元年です。
▼絶賛愛用中のHuawei Watchについて
アシタノレシピをご覧のアンテナ感度が高く、ハイソな皆様は、元年前年の2014年に、Pebble Steelを片手に、Google I/OでのAndroid Wear正式発表をスタンディングオベーションで迎えていたことでしょう。
だから今さらこんなことを聞くのは野暮かと思いますが、元年から2年も経っているのに、まだスマートウォッチをしていない人なんていませんよね?
え?高いし、色んな人のスマートウォッチのレビューを見ても、イマイチ使い道がなさそうだから買ってない?
おー、何という人生の機会損失!
今回は、わたしが愛しすぎて手放せないスマートウォッチの革新性を語って、そんなアナタの背中をポンッと押して差し上げましょう。
リマインダー史
さて、それではここでリマインダーの歴史を振り返ってみましょう。
リマインダーとは物事を受動的に思い出させてくれる装置のことです。ふせんやメモへの記録は、その記述を能動的に読みに行かないと物事は思い出されないので、リマインダーとは言えません。
またここで振り返るのは自分自身へのリマインダー史であり、他者に予定を思い出させるために連絡を取る、いわゆる他者へのリマインダーは含みません。
Age of E-mail~リマインダーの誕生~
リマインダー
別表記:リマインダ物事を思い出させるもの。特に、やり忘れを防ぐために送られる通知。「備忘通知」とも言う。電子メールで指定時刻に予定を知らせるサービスを指すことが多い。また、人が念押しのために相手に再度送る確認の連絡などもリマインダーと言う。
この日本語表現辞典のリマインダーの説明にあるように、送信時刻指定のメールサービスの誕生=リマインダーの誕生です。
人類は、メモやテキストデータ等の外部メディアに情報を書き出すことにより、情報を常に記憶し続けなくても済むようになりました。
しかしその情報を見返すタイミングは、その人自身に委ねられていたため、見返すこと自体を忘れたら、その情報は忘れさられたままになっていました。
リマインダーはそんな人類に、外部メディアに出力した情報を任意の時間に脳に入力できる新たな力を授けたのです。
Revolution by Cellular Phone~ポータビリティ革命~
1999年、日本3大キャリアの携帯電話でE-mailの受信が可能となりました。
これはリマインダー史における革命でした。
それまで、リマインダーによって情報を再入力できる場所は「パソコンの前」に固定されていました。
しかしパソコンでしか開けなかったリマインドメールを、いつでもどこでも携帯電話で開くことができるようになり、人類はリマインダーを使用する「場所」の制約から解放されました。
そう、この1999年 ポータビリティ革命により、人類は自由を手にしたのです。
Evolution of SmartPhone~フレキシビリティとオートメーションの獲得~
2008年にiPhone 3Gが、そして2009年に日本初のAndroid端末 HT-03Aが発売されました。スマートフォン時代の到来です。
スマートフォンによって、リマインダーはフレキシビリティとオートメーションを獲得しました。
それまではリマインダーと言えばメールでしたが、スマートフォン自体にリマインダー機能が組み込まれ、ネットを介さずスマートフォン単体で、リマインダーを使えるようになりました。
また、スマートフォンの様々な機能と連携し、リマインダーの送信条件を柔軟に設定できるようになりました(フレキシビリティ)。
さらにスマートフォンの高機能・多機能化が進むにつれて、リマインダーで思い出して物事を行うのでなはく、スマートフォンでその物事を完了できるようにもなりました(オートメーション)。
フレキシビリティの例
- 家のWiFiに接続したら、「手洗い、うがいをする」とリマインダー
- 天気予報サービスと連携し、雨が降ったら、「傘を持っていく」とリマインダー
- GPS機能と連携し、スーパーマーケットについたら買い物リストをリマインダー
オートメーションの例
- 会社を出たら、家族に帰宅メール送信
- 新しく連絡先を追加したら、Evernoteにバックアップ
- 特定の時間に使いたくないアプリを立ち上げたら、強制的にホーム画面に移行
▼オートメーションの一番下の実践例
これが、リマインダー史におけるリマインダーのフレキシビリティとオートメーションの獲得です。
2nd Revolution by SmartWatch~リライアビリティとステルサビリティによる第二の革命~
スマートフォンの登場により、リマインダーは著しい進化を遂げました。
しかしまだリマインダーは、2つの未解決問題を抱えていたのです。
リマインダー学上の最後未解決問題
1つ目は、「スマートフォンの使用者が確実にリマインダーに気付くのか?」という問題です。
スマートフォンはなくてはならない存在になりましたが、そうは言っても文字通り四六時中、肌身離さず持っているわけではありません。しかし当然ですが、リマインダーはスマートフォン上にのみ通知されます。
すると、スマートフォンを携帯していない場合、「リマインダーに気付かない」という問題が発生します。
またスマートフォンをサイレントモードにしていた場合、リマインダーが届いたことに気が付かないので、リアルタイムでリマインダーを受け取れないということもよく起きます。
リマインダーには送り手と受け手が存在します。スマートフォンにより送り手側の機能は充実しましたが、受け手側の私たち人間がそのリマインダーを漏らさず完全に受け取ることはできないという問題が依然として残っていたのです。
2つ目は、「スマートフォンに届いたリマインダーを見ると、必ず同席者に気付かれる」という問題です。
スマートフォン上に通知されるリマインダーを確認するためには、スマートフォンの画面を見る必要があります。同席者がいる場合、その同席者はあなたがスマートフォンを見たことに必ず気が付きます。
もしあなたが、同席者に「『この人はわたしと一緒にいる時に、スマートフォンを見た』と思われたくない」と考えていた場合、あなたはそのリマインダーを見ないことを決め、リマインダーはリマインダーの意味を無くします。
スマートウォッチによりリマインダーの未解決問題は一掃された
冒頭でお話ししたスマートウォッチ元年の2015年に、これら最後の未解決問題は解決されました。
スマートウォッチは時計です。時計はどんな状況であっても肌身離さず身に着けています。つまり文字通り四六時中、確実にリマインダーに気付くことができるのです。
確実に通知に気付く完全なる確実性(リライアビリティ)。これこそがウェアラブル最大最高の特徴です。
そしてスマートウォッチに通知が届いてバイブが鳴っても、よほど静かな環境ではない限り、本人以外は気付きません。
たとえば、「今日会う人は話し出したら止まらないから、話は20分で切り上げよう」と決めて、スマートフォンでリマインダーを通知した場合と、スマートウォッチでリマインダーを通知した場合だと、当社比で以下の印象の差が出ます。
◇スマートフォンの場合
~20分後~
スマートフォン<チャーラーヘッチャラー♪
(あなたはスマートフォンのボタンを押して、画面を表示させ、内容を確認する。スマートフォン「20分経ったので話切り上げ」)
あなた (あ、20分経ったんだ。締めに入ろう。)「さて、それでは今日はこの辺で」
相手 「この人絶対、スマホを見たタイミングで話を締めてきた。。なんかモヤモヤする。。」
◆スマートウォッチの場合
~20分後~
スマートウォッチ<ブッブッ(あなたしか気付かないスマートな大きさのバイブ)
(あなたは会話の途中、視線をさりげなく下に落とし、スマートウォッチのスマートな表示をチラ見する。当然、相手は気付かない。スマートウォッチ「20分経ったので話切り上げ」)
あなた (あ、20分経ったんだ。締めに入ろう。)「さて、それでは今日はこの辺で」
相手 「あら、この方はなんてスマートに話を締めるのかしら♪ポッ」
これこそがウェアラブル唯一無二の特徴、隠密性(ステルサビリティ)です。
これらリライアビリティとステルサビリティにより、いつ・どんなときでも・必ず、リマインダーを受け取れるようになり、リマインダーが誕生してからの課題だった受け手側の不完全性が解消されました。
スマートウォッチはリマインダー受信機としての究極のカタチ。リマインダーの革命なのです。
○○の習慣化への活路
これらリライアビリティとステルサビリティにより、スマートウォッチのリマインダーは、これまで実現が難しかった「あるもの」の習慣化を促進させます。
それは、思考の習慣化です。
思考の習慣化として、「なりたい自分を紙に書き出して、毎朝、それを読み上げる」という手法は有名ですが、これで思考が変わることは少ないのではないでしょうか?
そんな時は、スマートウォッチに毎分「なりたい自分」のリマインダーを設定します。そうすれば、1分ごとに「なりたい自分」が通知され、確実にその思考に染まっていくことでしょう。もしくは気が触れるかです。。
冗談はさておき、スマートウォッチのリライアビリティとステルサビリティは、思考や心がけ、無意識のクセを直すことに確実に効果があります。
思考や心がけ、無意識のクセは、忘れているから直せないのであって、常に覚えている状況を作り出せれば、直せるからです。
スマートウォッチに定期的にリマインダーを送り、直したい対象に常に意識を向ける時間を増やすことにより、それらは改善へと向かっていくのです。
▼具体的な例
まとめ
スマートウォッチがリマインダー史上、携帯電話におけるiPhone並みのインパクトを与えたことがご理解頂けたかと思います。
スマートウォッチは、確実に届くリマインダーという緊箍呪(きんこじゅ)1で、精神的に未熟な自分を戒めてくれる現代の緊箍児(きんこじ)1と言えるかも知れません。ありがたや、ありがたや。
ということで、アシタノレシピを見ているティーンエイジャーは次の誕生日にはスマートウォッチを買ってもらいましょう。上記のリマインダー史と活用方法と共に、「すぐにラクに流れようとする未熟な自分を戒めたいから、スマートウォッチ買ってぇー」とパパにねだれば、Apple Watch 2でもHuawei Watchでも何でも買ってもらえること請け合いです。
大人の方々は下記のリンク先から好きなものをポチって下さいな。
スマートウォッチはAndroid Wearをオススメします。Android WearはiPhoneと接続して通知を受け取れますし、iPhoneと接続していてもAndroid Wearの独自のアプリを使えるようになったので。
▼Android端末を持っていれば、こういう接続方法も可能です。
もちろん、フェイスはPlayストアでたくさん公開されているので好きなデザインに変更できます。価格もApple Watchに比べたら安いですしね。あと、もちろん常時時計表示できますし。
それでは、完全なリマインダー・スマートウォッチで、よいタスク管理を!
▼イチオシのHuawei Watch。レザーバンドが一番安いのでオススメ。Android Wear 2.0にアップデート可能です。
▼Zen Watch 3もデザインが良いのでオススメ。Android Wear 2.0へのアップデートがあるかも。
▼とりあえず安くAndroid Wearを試したいならSmartWatch 3 SWR50。Android Wear 2.0には対応してません。
▼機能を求めるならHuawei Watch 2。こちらも最近購入し、絶賛愛用中。使い方次第で、4日は電池持ちます。GPSは使い物になりません。近々、自ブログでレビュー予定。
イド♂です。スイス・ドイツを経てイタリアで妻と子どもと生活しています。社会人になってからほぼ1年に一回、転勤や部署異動をしている経験から、多視点からのタスク管理論が持ち味です。ひばち(@Evaccaneer )さんと二人で、タスク管理イベント「TaskFreaks!!」を主宰しています。
テーマ別で下記2つのブログを運営していますが、現在のメインは「TaskArts」。Twitterですべてのブログの更新情報を流しています。
座右の銘 : 「生きるとはタスク管理することである」