こんにちは、ゆうびんやです。
今回ご紹介するのは佐々木正悟さんの『短時間で「完全集中」するメソッド』で紹介されている「杞憂日記」です。
自分自身の杞憂を理解し、集中や行動を促す日記となっています。
杞憂日記
杞憂とは「心配する必要のないことをあれこれ心配し、取り越し苦労をすること」です。
語源は中国古代の杞国のが天が崩れて落ちてくるのを憂いたことから来ています。
そして杞憂日記はその名の通り「杞憂かも」と思えるような心配事や不安を書き、少し期間を置いてから読み直す日記です。
期間をおいて読み返すことで、自分の心配事が的中しているかどうかを見直すことができます。つまり杞憂だったかどうかがわかるのです。
この日記を続けていくと、自分の心配事がどのぐらいの割合が杞憂なのかわかります。
この杞憂日記を紹介している佐々木正悟さんの「杞憂 対 本当に心配するに値する不安 」の比率は 、 23対 1でした 。
つまり90%以上が杞憂だったのです。
この割合は人それぞれだと思います。しかし自分の不安がどのぐらい杞憂なのかが分かれば、不安を抱えこむことは少なくなるはずです。
そしてたとえ不安を抱えることになったとしても、のしかかる重さは少し軽くなっているでしょう。
杞憂日記の効果
この杞憂日記の効果は自分が持つ不安や心配事の、より正確な姿が見えることです。自分のもつ心配事の多くが杞憂だと分かれば、全てに対処する必要はないとわかります。
また不安なことを紙に書き出すと、頭の中の漠然とした不安を文字という具体的なものに置き換えることができます。
書き出したものは、頭の中のものよりシンプルに表現され、対処しやすいものとなります。
書き出したものは、頭の中で考えるよりも客観的にみることができます。客観的にみることができれば、冷静に対処方法を考えることができるのです。
行動を促す
不安や心配事は行動を抑制します。
「会議でこんなことを言ったら変に思われるかも」
「自分にこんな服装は似あわない」
「あのお店はおいしくないかも」
こんな風に心配していれば、自分にとって新しい一歩を踏み出しにくくなります。しかし、自分の心配事がほとんど杞憂であるとわかれば、新しいことにも挑戦しやすくなり、行動を促してくれます。
集中できる
また、心配事が頭の中に居座れば集中できません。
杞の国の人たちは、目の前のことに集中することは難しかったでしょう。いつ天が崩れ落ちるのか気になって、きっと空をチラチラ見ていたはずです。
わたしたちにとっても同じです。
たとえ人から見たらどんなにたわいのないことでも、自分にとって心配な事があれば集中できません。
隕石が落ちるかもしれないと心配している中で、目の前のメールに集中できるでしょうか?
しかし、杞憂日記により自分の心配事が杞憂であるという予測が立てられるようになれば、心配する気持ちはやわらぎ、目の前のことに集中しやすくなるはずです。
他人の感情の予測精度を知る
この杞憂日記の応用として、他人の感情を予測する精度を知ることもできます。
よくある心配事のひとつとして、他人の感情についての問題です。
「あの人に嫌われたかもしれない」
「自分の発言は変に思われなかっただろうか」
こうした他人の感情は、自分にはわからない分、心の中でずっと心配事として残り続けます。
この他人の感情に対する心配事を軽減する一つの方法として、自分の予測精度がどのぐらいなのかを確認する方法があります。
その方法は単純です。「直接相手に聞いてみる」のです。
といっても「わたしのこと嫌い?」などと堂々と聞けるのであれば、苦労はしません(聞けるのであれば聞いてもいいとは思います)。
そこで一番簡単な方法が誰かとご飯などにいったとき、「それ、おいしい?」、「それ、嫌いじゃない?」と聞くことです。
この答えが自分の予測とどの程度あっているかを日記に書いておけば、自分の感情予測精度が分かります。
その予測の精度により、人の感情に対する心配事がはたして杞憂か、そうでないかがわかってくるはずです。
おわりに
今回は杞憂日記の紹介でした。こうしたテーマを絞った日記は始めやすく、効果もわかりやすいのでおすすめです。
また、日記を始めたい、日記を楽しみたい、そんな人の背中をそっと押すサークル「ログハピ日記部!」をはじめました。
気になる方は、以下のリンクをチェックしてみてください。
ぜひ一緒に日記を楽しみましょう。
ゆうびんやでした!
▼杞憂日記が紹介されている本
短時間で「完全集中」するメソッド
▼「めざせ、日記大全」を土台に執筆した、日記本の決定版ともいえる一冊です(Kindle Unlimited対象)
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