お久しぶりです。TaskArtsのイド♂(@idomars)でございます。
今回は令和の新生活習慣病と一部で噂されている、ネットサーフィンについて少しお話しましょう。
前にネットサーフィン断ちしたけど、再発しちゃった
今年一月にこんな記事を書きました。
こんな記事を書きましたが、結局、ネットサーフィン再発してしまいました。人間、やめられなかったようです。残念。
記事を書いた頃はイタリアに転勤する直前で鋭気に満ち満ちていたのですが、転勤後、色んなストレスに見舞われた結果、鋭気はみるみるしぼんでいき、ネットサーファーに逆戻りしてしまったのです。
でもやっぱりネットサーフィンをやめたい!なぜならば!
ネットサーフィンをやめると起こる3つの良い事
ネットサーフィン断ちの結果、実体験した効用は前回の記事に書きました。今回は、ネットサーフィンをやめたら起こることを別の視点から書いてみます。
エネルギーを有効活用できる
それまでずっと悪癖と、その悪癖の後始末に注ぎ込んでいたエネルギーを、ぜんぜん違うことに回していくことができます。そうすることができるから、 他の習慣が半ば自動的に強化されていくのです。
やめられなくなる、小さな習慣 佐々木 正悟 Kindle版 位置: 919 of 1353
前回の記事に書きましたが、目的のないネットサーフィンは色々なものを消費します。
ネットサーフィンをやめれば、それらのリソースを全て他のことに有効活用できます。
ムダがなくなり、エネルギー使用効率が上がるのです。
生産性を高めたいタスク管理者ならば、今すぐブラウザを閉じてネットサーフィン断ちするべきですね!(でもこの記事は最後まで読んでね)
自制心を鍛えられる
自制心(意思力、ウィルパワー、認知資源と表現されることもあります)は、普通に生活しているだけで消耗されます。
この消耗を抑える為のハックは色々あります。有名なところで言えば、スティーブ・ジョブズのように毎日同じ服を着ることでしょうし、毎日やることを決める=ルーチンで固める方法でも自制心の消耗を抑えることができるでしょう。
わたしも長年、自制心の消耗を抑えようと工夫してきました。そして一定の効果を感じると同時にそのデメリットが気になるようになってきました。
デメリットの一つは、これらのようなハックでは結局、自制心が消耗した状態になったら為す術がないことです。
自制心の消耗を抑えるハックは、自制心が消耗した状態にならないように全力を注ぐ、良い意味での「逃げ」、守りのハックです。
しかし逃げきれなかった場合、守りきれなかった場合、後は蹂躙されるのみです。
デメリットの二つ目は以下です。
自制心は鍛えなければ衰える
やってのける ハイディ・グラント・ハルパーソン、児島修 Kindle版 227 of 2918
自制心は使わないと衰える。
守りのハックは自制心をできるだけ使わないことを目的とします。
つまり「わたし自制心ないから、守りのハックで自制心節約しよ!」と生活を鉄壁の守備で固めてしまうと、ただでさえない自制心が更になくなってしまうのです。マンマミーア!
これはタスクを実行する為に環境を整えるという方法を学んだ人が、その方法で環境をガッチガチに固めた結果、環境が整っていないと、「環境が整ってないからやれんわ。しゃーない。」と、何もできなくなってしまう、タスク管理界隈でよく観察される残念な現象に似ています。
これらのデメリットを相殺するには、自制心を鍛えるしかありません。
本書の冒頭でも紹介したように、自制心の鍛錬をテーマにした研究ではさまざまな手法が取られています。「口汚い言葉を慎む」「利き手とは逆の手でドアを開けたり歯を磨いたりする」などの他、「姿勢を正す」というような些細 な行動でも、自制心の訓練になり得ます。
これらのさまざまな手法に共通しているのは、普段なら誘惑に負けたり、あきらめたり、気を逸らされたりしてしまう場面でも、意志の力でそれを克服することに挑む点です。自分の生活や目標に合った行動(衝動や欲求を何度も抑える必要があるもの) を選び、計画を立て、その行動を日常生活の一部に組み込むことで、自制心は鍛えられます。やってのける ハイディ・グラント・ハルパーソン、児島修 Kindle版 2265 of 2918
※太字は強調の為に追加
この引用によると、どうやらネットサーフィンからの誘惑を断ち、気を逸らされないようにするのは、自制心を鍛えるのにうってつけのようです。
ネットサーフィンは現代人の割れ窓
割れ窓理論をご存じですか?
軽微な犯罪も徹底的に取り締まることで、凶悪犯罪を含めた犯罪を抑止できるとする環境犯罪学上の理論です。
以下、Wikipediaからの引用です。
割れ窓理論とは次のような説である。
治安が悪化するまでには次のような経過をたどる。
建物の窓が壊れているのを放置すると、それが「誰も当該地域に対し関心を払っていない」というサインとなり、犯罪を起こしやすい環境を作り出す。
ゴミのポイ捨てなどの軽犯罪が起きるようになる。
住民のモラルが低下して、地域の振興、安全確保に協力しなくなる。それがさらに環境を悪化させる。
凶悪犯罪を含めた犯罪が多発するようになる。
割れ窓理論 – Wikipedia
個人的に、ネットサーフィンって現代人の割れ窓だと思うんです。
窓を割るのは簡単です。なぜなら至る所に窓があるから。
ネットサーフィンするのも簡単です。なぜなら現代はスマホが普及し、誰でもスマホを出せばすぐにネットにアクセスできるから。
そしてネットサーフィンをして一度ダラけると、他にやることがあっても「今日はもういいか。」となってしまう。
軽微な休憩のつもりだったネットサーフィンが、重大なタスクの進行を遅らせる。
逆に言えば、ネットサーフィンをやめれば、重大なタスクの遅延を抑止できる。
でもその為には、ネットサーフィンの頻度を減らすという不完全な対策では効果が無い。二位じゃダメなんです。
ネットサーフィンを、割れた窓を完全になくさなければ、犯罪抑制には繋がらない。
だからわたしはネットサーフィンを完全にやめて、その効果を見たいのです。
足りなかったもの、それは「なかま」だ!
冒頭の通り、以前失敗したネットサーフィン断ちを今度こそ成功させるカギは何か?
それは「なかま」です!
引用の引用になってしまいますが、アシタノレシピ先輩執筆者のはまさんがこんな言葉を残しています。
「早く行きたいなら、一人で行きなさい。遠くへ行きたいなら、みんなで行きなさい。」 アフリカのことわざ
応援し合う仲間はやはり必要だと確信しました
そう、苦楽を共にして励まし合う仲間が足りなかったのです。
前回の記事で書いた通り、ネットサーフィンを出来ないように仕組みで工夫するアプローチの効果は薄いです。
なぜなら目的(願望・信念)があっての手段(仕組み)であり、手段(仕組み)の部分だけいくらこねくり回しても目的(願望・信念)がなければ、すぐに元に戻ってしまうからです。
しかしだからと言って、目的(願望・信念)だけで悪癖を完全になくすのも難しいことが前回の失敗でわかりました。目的(願望・信念)が風化したり、外的ストレスによって弱まったりするからです。
目的(願望・信念)なしでハード(仕組み)だけでガチガチに固めてもダメだし、目的(願望・信念)があっても、それをありのまま放置していたらダメ。
ならばソフト(同じ目的を持つ仲間同士)で、常に自分が目的(願望・信念)に沿ったあるべき姿でいられるように見守ろうじゃありませんか。
「この仕組み破ったらまた逆戻りだぜ?」という北風ハード作戦から、「好きにしていいよ。お天道様はいつも見守っているよ。」という太陽ソフト作戦へ、作戦変更です!
一緒にやろうぜ!
ということでただ今、「みんチャレ」というアプリで、ネットサーフィンをしないことを目的とするチームを作っています。
「みんチャレ」とは、最大5人でチームを作り、一日一回、お互いの活動結果を報告して、習慣化を促進を図るアプリです。
下にわたしのチームへの招待リンクを貼っておきますので、「ネットサーフィンってあんま良くないよなぁ」と思っている方は一緒にネットサーフィン断ちしましょう!
メンバーは最大5名なので早い者勝ちですよ!ちなみにチームを作ってから一週間経ちますが、わたし以外にメンバーはいません!皆さん、ネットサーフィン大好きのようです!
でもだからこそ、人と違うことをしたいと思うのが、タスク管理者・ライフハッカーというものでしょう?
それでは、良いタスク管理を。
三日坊主防止アプリ みんチャレ
まず上の公式リンクからアプリをインストールして下さい。アプリインストール後に下記リンクを押すと、アプリが起動し、チーム参加画面に飛びます。
https://support.minchalle.com/support/team_invitation?code=423492102826
コード:4234-9210-2826
イド♂です。スイス・ドイツを経てイタリアで妻と子どもと生活しています。社会人になってからほぼ1年に一回、転勤や部署異動をしている経験から、多視点からのタスク管理論が持ち味です。ひばち(@Evaccaneer )さんと二人で、タスク管理イベント「TaskFreaks!!」を主宰しています。
テーマ別で下記2つのブログを運営していますが、現在のメインは「TaskArts」。Twitterですべてのブログの更新情報を流しています。
座右の銘 : 「生きるとはタスク管理することである」