私の愛しいアップルパイへ
今日という素晴らしい1日の出来事を日記に収め、記憶を永遠に残すと同時に明日に繋げる。
「今日という日は全く無駄ではなかった、実に有益であった。」という確信のもとに1日を終える。
これは誰もが思い描く壮大な夢です。
テンプレートを作って日記を日課に
しかし、現実は非情です。日記を続けるのは有益だと分かっているのになかなか続かないものです。1日の最後は1日の中で最も不確実性の高い時間だからです。
かく言う私もそうでした。自分では続かないことを棚に上げ、日記なんて何の意味も無いんだと言い聞かせていました。「日記、、日記、、、日記などいったい何だと言うのだ!浅ましくも人生にすがりつこうとでも言うのか!!」と。
そんな私も、今では毎日欠かさず日記を書いています。それは日記のテンプレートをあらかじめ作成しておき、1つ1つ質問に答えるだけで日記が出来上がるようにしたからです。これなら日記に書く内容に毎日悩む必要も無く、日記にかかる時間の見積もりもかなり正確に出来るため、日記に対する心理的ハードルがぐっと下がるわけです。
良い質問が良い回答を引き出す
使うツールは何でも構いません。愛用の手帳でも、お気に入りのアプリでも、お好きなものを選んでください。ちなみに私はEvernoteを使っています。
重要なのは、良い質問が良い回答を引き出すことを念頭に置き、1日の最後にどんな質問を自分に投げかければ最良なのかを決めることです。
今日は私の日記テンプレートをご紹介しますので、参考としてみて下さい。
4行日記とは?
私の日記テンプレートは「4行日記」というものを参考にしていて、それを独自に拡張して行っています。
4行日記というのは、日記を”事実”、”発見”、”教訓”、”宣言”の4セクションに分け、それぞれ1行ずつ書き連ねることで4行の日記を作るというものです。
日々のちょっとした出来事から明日に繋がるポジティブな宣言を引き出すことができる、シンプルで素晴らしいフレームワークです。
原典は以下の書籍です。
それでは我がテンプレートを紹介していきましょう。
事実
私は4行日記のフレームワークはそのままに、最初の“事実”のセクションを独自に拡張しています。1日の出来事を1行で終わらせてしまうのは乱暴だと感じたからです。
日記の作成に時間がかかるのがこの部分で、以下のような15の質問を用意しています。
・作品制作時間は?
・作品制作で使い始めたツールは?
・新たに聴いたCDは?
・ギター練習時間は?
・読んだ本と気になったフレーズは?
・ランニングはした?
・筋トレはした?
・睡眠時間は?
・瞑想はした?
・最も価値のあった行動は?
・やめるべきと思った事と、やめる為のアクションは?
・やり始めた工夫、思いついたアイデアは?
・嬉しかった事と、その理由は?
・会った人と話したことは?
・達成したことは?
ここでは行動を振り返り、1日を通して思ったことをまとめます。私の場合、振り返る行動は今年の目標と紐づいています。今年注力したいこととして、作曲に充てた時間、読んだ本や聴いたCD、ジョギングや筋トレ、睡眠時間などについて行動の実績を記入していきます。
1つ1つの行動を振り返ったら、次は1日を通して思ったことをまとめていきます。最も価値のあると思った行動や、やめるべきと思った行動などを選出し、その理由や改善点を書き記していきます。該当することが何も無ければ胸を張って”無し”と記入します。
「事実」のセクションにあるこれらの質問が日記の質を左右します。自分にどんな質問を投げかけたら良い回答を引き出せるのか、質問を注意深く選定し、随時質問の内容をメンテナンスしていきます。
発見・教訓・宣言
「発見」、「教訓」、「宣言」は、4行日記に忠実に従っています。
事実に書いたことの中から、その日の一日を”楽しい”ものにした象徴的な行動や考え方を選出し「発見」に記入します。
そして「発見」から“楽しさ”を再現するための原則を「教訓」としてまとめます。
最後に「教訓」を完璧に実行に移した気持ちになり、“私は○○である”という宣言をもって日記は終わります。
作成例とテンプレート
実は今日は2つのプレゼンをあなたに用意しました。上記のルールにのっとった日記の作成例と、私が実際に使っているテンプレートをあなたにお送りますので、参考にしてみて下さい。
さぁ日記を始めよう!
これから日記を始めるなら、4行日記を始めてみるのは良い手です。今日紹介した私のテンプレートだと、1日分の日記を作成するのに15分程度かかりますが、純粋な4行日記なら1日5分程度で出来るものなのでお手軽です。
是非あなたに最適なテンプレートを探してみて下さい。
貴下の従順なる下僕 松崎より
システム系の専門学校を卒業後、システム屋として6年半の会社員生活を経て独立。ブログを通して、小学生のころからの夢であった音楽家へ至るまでの全プロセスを公開することで、のっぴきならない現実を乗り越えて、諦めきれない夢に向かう生き方を伝えている。2015年からは「jMatsuzaki」名義でのバンド活動を開始。
もっと詳しく知りたい? ⇒ 「jMatsuzakiとは誰か?」