私の愛しいアップルパイへ
ついに語るべき時が来たようです。
私は以前この愛すべきアシタノレシピに以下のエントリを投稿しました。
これは私が半年で身につけた良い習慣をランキング形式でまとめたもので、この中で堂々1位を獲得したのは「ブログの更新」でした。
この結果は決して単なる思いつきだった訳ではありません。今日の私に与えられた重要な使命のうちの1つは、その理由をあなたに伝えることです。
ブログが個人の能力を開発する
世を忍ぶために普段は”システム屋”として会社に勤務し、残ったわずかな時間で”音楽家”を目指す私にとって、いかにして自分の能力を開発し、向上させるかは大きな問題でした。
このために最も効率的で効果的な手段を求めた結果がブログの開設と更新であって、幸運にもそれはビンゴだったのです。
お天道様に胸を張って正直に言いますが、我が尽きせざるパワーの源泉はブログが中心となっています。しかもそれは誰にでも再現性のあるメソッドとして機能するのです。
ブログを自分のために書く
あなたがもし自分の能力を開発し、成長したいと強く願うのなら(そしてそう思うべきだ!)是非ブログを開設し、頻繁に更新することをお勧めします。
まずはブログを自分のために書くというスタイルを知ることです。
ブログを広く人に読んでもらって、多くの人にメッセージを届け、共感してもらうということに縛られると、いつしか論理は倒立し、ブログを続ける魅力は半減してしまうでしょう。
人に読まれようが読まれまいが、ブログはあなたを成長させる良”習慣”になるのです。
いかにしてブログで能力は開発されるか?
それでは、ブログを書くことがいかにしてあなたの能力を開発するか、私が日々体感している3つのポイントを紹介しましょう。
1.文章化する習慣が情報を整理する
学びを定着させたり、思考の結果を整理するための鉄則は、文章化することです。
情報を文章化せずに頭の中にだけ置いておくことを、私は”ドーナツの穴”のようだと表現します。情報が何ら実体を持たず、あまりに無意味で無力なまま終わってしまうからです。
それにも関わらず依然として多くの人は重要な情報を文章化することを面倒臭がり、頭の中で放置されたまま情報を深淵の中に葬ってしまうのです。
ブログを書く習慣はこの状況を救済できます。ブログを書くということはつまり、あなたが得た学びや考えを整理して文章化する習慣なのです。
2.注目された行動が仕事の質を上げる
喫茶店で仕事や勉強をした経験が1度はあるでしょう。きっとあなたは喫茶店に入った瞬間まるで耕作馬のように利口になるはずです。無闇に独り言も言わないし、テーブルに足をのっけることも無いでしょう。
自習室や図書館も同様です。普段はろくに勉強なんてしないのに、自習室や図書館に行った途端にやる気やら危機感やらが湧いてきて、勉強がはかどったりするものです。そしてその内、自らすすんでそこに行きたいと感じ始めるのです。
こういうこともあります。廊下に貼りだされると聞いただけで真面目に絵を書き始めたり、上司に提出すると聞いただけで日報を丁寧に書き始めたりするということです。
つまり“自分の行動が人から注目されている”という意識が、仕事の質を向上させるのです。これによってあなたの中にはなんとも言えない矜持が生まれ、より良いものを作るモチベーションになります。
賢明なあなたならもうお分かりでしょう。まさにブログはこの状況を作り出すのに最適です。家を出る必要すら無いのです。
この時、どれだけの人に見られるかだとか、どの程度注目されているかはさほど重要ではありません。注目される可能性があればそれで十分なのです。喫茶店ではあなたに注目している人なんて居ないでしょうし、実際あなたの名前すら知らないのです。
3.考えていることを望ましい方向に矯正する
ブログを習慣化して定期的に更新し始めると面白いことが起こります。
今まで先週のゴルフのことだとか、今日入ったレストランの定員のことだとか、先月の給料のことだとか考えていた時間が、ブログで何を書くか考える時間にすっかり置き換わるのです。
つまり、自分が考えたいことをブログのテーマに設定しておけば、あなたはそれを日常的に考えるようになるということです。これが頭に栄養を与え続けることとなり、いつしか思考の質は根底から完全に変わります。そして思考の質が変われば行動が変わるのです。
考えてみれば自然な流れですが、これは驚くべきパワーを発揮します。
まずは”自分がどんな人間になりたいか”をテーマとし、毎日か週3~4回程度の更新頻度を設定してみて下さい。
記事が100を超える頃、あなたは理想の自分を貪欲に追及している自分に気がつくでしょう。
さぁ、ブログを始めてみよう
私は2011年8月1日に個人ブログを開設し、毎日更新を続けています。
最初の2~3ヶ月は1日20PVにも満たないようなブログでしたが(その内のほとんどは私だった!)、それでも続けられたのはブログ更新が自身の成長に素晴らしい効果を発揮すると確信していたからです。
もちろんブログを多くの人に見て貰えた時の快感もありますが、それだけではモチベーションは維持できないかひどく不安定になるでしょう。
最初の内はほとんど人に見られないでしょうし、それでは芽が出る前に飽きてしまうことになります。それは実にもったいないことです。
人に読まれようが読まれまいが、ブログはあなたを成長させる良”習慣”になります。そこを起点として、あなたにブログを始めて欲しいと私は考えるのです。
貴下の従順なる下僕 松崎より
photo credit: Creativity+ Timothy K Hamilton via photopin cc
システム系の専門学校を卒業後、システム屋として6年半の会社員生活を経て独立。ブログを通して、小学生のころからの夢であった音楽家へ至るまでの全プロセスを公開することで、のっぴきならない現実を乗り越えて、諦めきれない夢に向かう生き方を伝えている。2015年からは「jMatsuzaki」名義でのバンド活動を開始。
もっと詳しく知りたい? ⇒ 「jMatsuzakiとは誰か?」