情熱を持続するには自分の頭と継続的に対話し続ける

1

私の愛しいアップルパイへ

あなたは私のことを情熱的だと思うでしょうか?

もしそうなら大変光栄です。何故なら私はそうありたいと心から願っていますし、そうあるように毎日を過ごしているからです。

暖炉の火を絶やさないよう、薪をくべ続けているからです。

情熱は自己管理の結果である

私は情熱というのは決して特別な人間だけに許された、生まれながらの特殊能力では無いと思っています。

情熱的かどうかは後天的なもので、コントロール可能なもので、努力によって得られるもので、逆に努力が無ければ失われてしまうものだと思っています。

私のことが他の人より情熱的に見えるのなら、その理由は簡単です。私は情熱を持続することに、他の人より多くの時間を割いているからです。

さもなくば、騎兵隊が空に向かって放った鉄砲玉のように、いつしか重力に負けて急降下することになるでしょう。

情熱を持続するための2つの努力

私が情熱的であり続けるために、日々呼吸のように行っていることが大きく2つあります。

 1)望ましいメッセージを頭に送り届けること

 2)今感じていることを素直に受け止めること

メッセージを送って情熱の矛先を矯正してやり、感情を書き出すことで抵抗を減らすのです。

これらを自分の頭と対話するように続けることで、初めて情熱が無限に持続できることを私は発見しました。

1.望ましいメッセージを頭に送り届けること

望ましいメッセージを頭に送り届けるというのは、将来の夢を自分の頭に定着させることです。

全てが自分の思い通りになったとして何がしたいかを明確にし、潜在意識に植え付けるのです。

火薬の燃焼が鉄砲玉にエネルギーを与えるが如く、これが情熱を持続する原動力になります。

将来のビジョンを書き出して音読したり、そこに至るプロセスを計画書に細分化してみたり、計画の達成度を評価してみたり、今やりたいことを思っていることを毎日ノートに書き出したり、ミッションステートメントを読み返したり

とにかく自分の頭の中をガラリと入れ替える気持ちで、夢に触れる時間を増やすことです。何度も決意しなおすのです。

2.今感じていることを素直に受け止めること

放たれた鉄砲玉の勢いは永遠ではありません。いつかは重力の抵抗に抗いきれなくなり、空中で静止したのち落下し始めます。

鉄砲玉が自然法則をまったく無視し、地球を抜けて重力から解き放たれるためには、重力を理解し克服する必要があるのです。

夢の実現に向けて勇敢に立ち上がり、なにがなんでもやってのけてやろうという強い気持ちは、「1.望ましいメッセージを頭に送り届けること」によって自分を鼓舞させる活動に偏りがちになります。

しかし、こういったメッセージを送り届けることによって感じる夢と現実とのギャップが摩擦となり、気づかぬうちに無意識の抵抗を生み出します。

最初は小さな抵抗ですが、放っておくといつか取り返しがつかないことになります。自分の感情的な側面を無視すれば、いつか情熱を押しつぶしてしまうほどの大きな抵抗を生み出すことに繋がるでしょう。

夢に向かって一心不乱に突進し続けていると、全てを投げ出したいと思う時や、えもしれない不安に押しつぶされそうになる時が必ず出てきます。楽しいのか、嬉しいのか、悲しいのか、恐ろしいのか、この感情の揺れ動きを無理に抑え込もうとせず、しっかりと受け止めることが、夢に対する無意識の抵抗を減らすことになります。

毎日瞑想する習慣をつけてみたり、感じたことを紙に書き出すようにしてみたり、1日の最後に日記をつけてみたり

とにかく自分の感情と正直に向き合う時間を増やすことです。これによって得られる精神的安定こそ、鉄砲玉が重力を克服する鍵になります。

情熱の持続は容易なことではない

「おお!かの現実よ!見てろ!やってのけてやる!!」と瞬間的に立ち上がることなら誰にでもできます。しかし、その情熱を持続することは決して容易なことではありません。繊細な心を持った私は、今まで何度も重力に負けてきました。

「1.望ましいメッセージを頭に送り届けること」に時間を割くのは、通常ひどく面倒だと感じるでしょう。その価値を理解し、主体的に行動しなければ決して取り組めない活動です。

また、「1.望ましいメッセージを頭に送り届けること」を始めると今度は「2.今感じていることを素直に受け止めること」がつい疎かになりがちです。感情的な弱さを無視して、無理に抑え込もうとしがちになります。

確かに、人生における情熱の持続は決して容易なことではありません。ただ、それは望めば誰にでも可能なことだと私は信じています。もちろんあなたにもです。

貴下の従順なる下僕 松崎より

photo credit: slworking2 via photopin cc

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

Twitter で