一歩先を行くレビュー記事の書き方。そのヒントは”変化”にアリ。



ごきげんよう。ばんか(@bamka_t)です。

ブログのネタとして、製品(書籍やサービスも含む)のレビューも大きなカテゴリーの1つですね。

大きなカテゴリーなのは、ニーズが多いから。それは、モノが溢れる昨今では、選択肢が多いからです。

人は、購入に踏み切るための「背中を押す存在」を欲しがっているとも言えますね。

だからこそ、ブログは重要な役割を担っているんだと思います。本当に良いモノが何なのか。そのヒントを提供するための役割です。



さて、ニーズが多いということは、それに対する「提供者」も多いということ。つまり、レビューに踏み込むブロガーも多いということです。

そこで、そんな荒波に埋もれてしまわないようなレビュー記事を、どうしたら書けるか。そこに1つの提案をしたく、今回のエントリーを書いた次第です。

あまりカテゴリを広げてしまうと内容がぶれてしまうので、今回は書籍にの場合に絞ってお話ししていこうと思います。それでは、参りましょう。


photo credit: Βethan via photo pin cc



■書籍の概要は必要か?

本のレビューと聞くと、まず思いつくのは「本の概略」です。

「この本は、どういう本なのか。何について書かれた本なのか」を説明する方法。これが割と一般的な気がします。

しかし、これはブロガーの役割ではない。そう思っています。

本の概略というのは、本の目次を見ればだいたいわかります。もしくは、Amazonの商品ページに行けば概略が書かれています。

また、作者の方だって、自分の本を多くの方に読んで頂きたいと思い、プロモーションをしているはずです。

であれば、その本に書かれている内容をまとめることは必ずしも必要ではないのでは?と考えています。



では、「本の詳細について書けばいいのか?」と言うと、それも違うように思います。


■本の詳細は語りきれない

本というのは、作者の血と汗の結晶です。いわば、絞りに絞って出てきた、雫の一粒です。

減量限界のボクサーと言ってもいいでしょう。削りに削った挙句にできあがった、洗練された文章が本になるわけです。

これを、ブログとして取り上げて「詳細に書く」と言うのは、いささか難しいと思うのです。ましてや、それを「1つの記事にまとめよう」というのは不可能に近い。

絞り出てきた雫を10人で分け合うようなものですし、減量限界のボクサーに対して「もっと絞り込め!」と発破をかけるようなもの。

すでに最小単位まで落とし込まれた文章を、読み手が削り落とすことはできない。無理にそれを行おうとすれば、それは作者の意図から外れる可能性もあります。



であれば、ブログとしては、本の何を取り上げればいいのでしょうか。

それは、変化です。


■変化に着目し、自分色をだす

レビューにおける、上記の2つのアプローチは、すでに多くの方がやられている方法です。

そこで、埋もれないために、一歩先を行くために何をすればいいのか。



それは変化を書くことです。



その本を読んだことによって、自分は何を得たのか。そして、それが自分の生活・考え方にどんな変化がもたらしたのか。

これを語ることの方が、読み手、そして本の作者としても嬉しいかと思います。

ブログにおいて「自分の色をだす」と言うのは、言い換えれば「自分にしか訪れなかった経験を自分の言葉で語ること」です。

だからこそ私は、本の紹介をしているレビュー記事はもったいないと感じるのです。もっと自分をだし、自分の言葉で語ったほうが、面白い読み物になる。

逆に「本を読んだことで、変化なんてないよ」と言うのであれば、レビューする必要はありません。自分にとって”それだけの価値”しかないものを、どうして人に奨められるでしょうか。


■あとがき:レビュー≠感想

「自分色をだす」と聞いて、「じゃあ感想を書けばいいのか?」と言う意見もあると思います。

それも、自分にしか書けないものですから、アリと言えばアリでしょう。ですが、それが「読み物として面白いか」というと、それは別の話。



また、製品の概要やトラブルシューティング系もニーズは、もちろんあります。ですので、まったくの無駄ではもちろんありません。

最近であればMacの新OS「MountainLion」系の記事は、私自身とても重宝しています。

ですが、ニーズが多いからこそ、サプライも多い。

そこで、一歩抜きに出た、人と違うネタを書きたいのであれば、変化に着目して書いてみてはいかがでしょうか。



from your @bamka_t


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