お金の不安を感じたら、まず「持っているもの」を確認しよう

こんにちは! 「今、夢に生きる」のはぎたかし(@takashi_h7)です。

隔週で水曜日を担当する私のテーマは、「僕たちと真面目にお金の話をしよう」。

前回は、このテーマに決めた理由を、自己紹介と一緒にお話させていただきました。

★僕たちと真面目にお金の話をしよう。自己紹介と私が書きたいこと

30代一児のパパとして、等身大のお金の話を考えていければいいな、と思っています。

とは言っても、お金の話はものすごく範囲が広い。

どこから始めようかと悩みましたが、やっぱり最初はここから。

まず持っているものを確認しよう

お金にまつわる話は「不安」が多い

まず、私が金融業界にいてしみじみ思うことなんですが、業界の人がお金の話を出すときには、どうしても不安を感じさせる話が多くなります。

少し例を出しましょうか。

例えば、貯める系。

●もう国の年金なんてアテにできませんよね。老後の生活、自分で守りましょうよ。

●介護施設に入るには、だいたいこれくらいのお金が要るんですよ。自分の介護、子どもさんに負担かけさせたくないですよね。

●最近、奨学金を返せない若い人の話が話題になりますよね。子どもさんにそんな思いをさせないように、教育資金はこれくらい必要ですよ。

一方、保障系。

●ご主人に万一のことがあったら、残されたご家族が大変なご苦労することになります。やっぱりご家族のことを思ったら、最低限の保障はご用意しておかれたほうがいいですよ。

●最近、がんの治療される芸能人の方、本当に多いですよね。統計によれば、日本人の2人に1人はどこかでがんにかかると言われています。がんは治療にお金がかかる病気ですから、備えておかれたほうがいいんじゃないでしょうか。

上記のようなフレーズ、きっとどこかで聞かれたことがあるんじゃないでしょうか。

どれも嘘ではないんですよ。ただ、”片方”だけを強調していて、結果的に不安を煽るフレーズが多すぎると思います。

「足りないもの」を考えることも必要なんですが、その前に「持っているもの」も結構あるでしょうよ、と思うんです。

持っているものを確認しよう

けっこうあるんです、持っているもの。細かいところまでいくと、フクザツカイキになってしまうので、まずはざくっと概略をお話しましょう。

  • 預貯金(をはじめとした金融資産)
  • 年金
  • 健康保険

預貯金(をはじめとした金融資産)

まずは預貯金。

投資をしている人であれば、債権や株、投資信託など換金しやすい資産を含みます。

お金の不安って本当に漠然としていることが多いんです。

「貯めないといけないんだろうなー」「このままじゃ足りないんだろうなー」と思っていても、

  • 貯めるにしてもいくらを目指しているのか
  • 実際、今いくら持っているのか

この2点がすごく曖昧なまま「なんとかしなきゃなー」となるケースが多い。

お金に限ったことではありませんが、「漠然とした課題」「ぼんやりした不安」を解決することはできません。

なので、お金の不安に流されないようになる第一歩は、ハッキリと見えるようにしてやること。

一度、今持っている預貯金(の他、金融資産を含む)を整理して、一覧でパッと把握できるようにすることをおすすめします。

この一覧があると、冷静なお金の話ができるようになります。

作り方は、以前に私のブログで解説したことがありますのでご興味があれば見てみてくださいね。

★【実例&テンプレートつき】金融資産を一覧にしてみよう!

年金

公的保障も「すでに持っているもの」の代表格。

まずは年金。

若い世代にとって大きな金額は期待できないとはいえ、あるのとないのでは大違い。

一般的には、65歳以上でもらえる「老齢年金」のことを「年金」と言うことが多いですが、「遺族年金」「障害年金」もあります。

遺族年金は、亡くなった方によって生計を維持されていた配偶者や子どもの生活を助けるために給付されるもの。

生命保険の死亡保障と役割がかぶるので、遺族年金でもらえる金額を考慮せずに生命保険を設計しているようなら見直しするのもありですね。(生命保険は加入したときの年齢で保険料が決まるので、加入時の年齢と見直し時の年齢が離れていると見なおしても安くならないケースもありえますが)

障害年金は、手足が不自由になるなどの障害を持った場合や、病気等により通常の日常生活が困難で働くことができないようなケースに、年金が給付されます。

ただ、国民年金(自営業)と厚生年金(サラリーマン)では金額がまったく違うので、そのへんはまた改めてお話しましょう。

健康保険

また、国民皆保険で、強制的に加入することになるので、「持っているもの」というより義務の感じが強いですが、健康保険は一番身近にして、相当手厚い保障を持った保険です。

病院で支払う医療費の負担が3割になるのはもちろんのこと、かなり有り難いのが、月あたりの医療費が一定以上になると上限がかかる「高額療養費制度」。

この制度のおかげで、医療保険(民間の生命保険会社のもの)不要論があるくらいです。

この健康保険についても、国民健康保険(自営業)と協会けんぽや組合健保(サラリーマン)では内容が違いますので、年金の話とあわせて次の機会に詳しい話はしましょう。

今回のまとめ

  • お金の話は、不安を煽るフレーズが多くなる傾向にある。
  • 「足りない」の話が導入になって「こうすればいいですよ」と金融機関は提案するから
  • 持っていないものを考える前に、持っているものを一覧にしてみよう
  • 公的保障はかなり手厚い
  • ただ、公的保障は、自営業とサラリーマンで全く手厚さが違うので、そこは要注意

はぎの一言後記

次回以降、この内容をもう少し掘り下げていきたいと思います。

まずは、持っている金融資産を一覧にする理由やメリットの話を。その後で、公的保障についても。

ひとまず次回の「金融資産を一覧にまとめる理由とメリット」について、何かご質問や疑問があれば、気軽にはぎまでどうぞー。激しくネタ募集中ですので(笑)

それでは、また2週間後に!

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