はじめての瞑想入門の第2回。
前回はわたしの自己紹介とテーマを説明しました。
今回からいよいよ本題に入っていきます。
やり方の前に効果を知る
さっそく瞑想のやり方を紹介したいところですが、その前に瞑想をするとどんな効果があるのかまとめてみました。
瞑想をあやしく思っていたり、やってみて挫折してしまった人でも、効果を知っていると続けやすいのではないでしょうか。
GoogleのSIY
瞑想やマインドフルネスがここまで大きく広がった1番のきっかけは、何といってもGoogleが自社の社内研修に取り入れたことです。
Googleで開発されたこの研修プログラムはSIY(Search Inside Yourself)と呼はれています。
公式ホームページでは、以下のように紹介されています。
Google社が、最新の脳科学に基づいて開発したリーダーシップ・パフォーマンス向上のプログラムです。
もともと、多忙なGoogleのマネージャー・エンジニアのパフォーマンスをさらに高めるために開発されました。SIYは、マインドフルネスに基づく新しいプログラムで心の知能指数(エモーショナルインテリジェンス)における「5つの要素」(自己認識・自己制御・モチベーション・共感・コミュニケーション)に着目した「心と思考力」を科学的アプローチで強化するプログラムです。
現在ではGoogle以外にも、インテルやアドビ、ゴールドマン・サックスなど、さまざまな企業で瞑想が使われています。
明確な研究結果
瞑想の効果を科学的に明らかにする試みも進んできています。
例えばこちら。
瞑想はプラセボ効果ではなく科学的に脳を変えることが初めて判明 – GIGAZINE
瞑想の研究ではプラセボ効果を取り除くことが難しいのですが、この実験では被験者に正しい瞑想のやり方と間違ったやり方を教えて、その結果を比較しています。
瞑想の効果
この結果以外にも、以下のようなさまざまな効果があると言われています。
- ストレスを減らす
- 集中力を高める
- 感情をコントロールできるようになる
- 熟睡できる
- 記憶力が増す
- 脳の灰白質を増やす
科学的に証明されているものはまだ少ないですが、一定の効果があるのは間違いないと言えるでしょう。
わたしが考える効果
わたしが実際に瞑想をして感じた効果も紹介しましょう。
刺激と行動の間に距離を置く
瞑想をするようになって1番変わったのが、感情に振り回されなくなったこと。
瞑想では、自分の中からわき起こる思考や感情、感覚などにいったん気づいたあと、それをそのまま流していきます。
これを繰り返し行っていると、瞑想をしていなくても同じような対応ができるようになります。
例えばイライラすることがあっても、それに自動的に反応して怒鳴り散らすのではなく、「あー、今自分はイライラしているな」と気づいて流すことができるのです。
自動的に反応することか減って、以前より一層おだやかな人間になれました。
とはいっても子どもにイライラさせられて怒鳴ってることもたまにはありますけどね(笑)。人生まだまだ修行です。
ワーキングメモリの消去
もうひとつ感じる効果は頭の中がスッキリすること。
科学的な根拠はないのですが、瞑想をすると短期記憶やワーキングメモリといったものを整理できるからではないかと考えています。
短期記憶やワーキングメモリとは、一時的に机の上に必要な書類を出しておくようなもの。
そこからからに必要なものは脳の別の場所に長期記憶として保存されます。机の上から必要なものを選んで別の棚に入れておくようなものですね。
通常はこの選別は寝ている時に行っているのですが、瞑想でも同じような効果があると言われています。
机の上を整理すれば、新しいものを置くことができる。
つまり頭の中がスッキリして新しいことを考えられるようになるのです。
わたしは昼休みや考えごとをする前などに5分くらい瞑想することがよくあります。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
瞑想を試してみたくてたまらなくなってきましたよね(笑)。
次回からはいよいよ瞑想のやり方に入っていきます。
2週間後をお楽しみにー。
おすすめの本
今回の内容について、さらに深く知りたい方におすすめの本を紹介。
瞑想やマインドフルネスについて、歴史や研究結果、抱える問題などを全体的に理解するには最適な本。
マインドフル・ワーク―「瞑想の脳科学」があなたの働き方を変える
デイヴィッド・ゲレス NHK出版 2015-05-22
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こちらは5/17に発売になる、SIYを開発したチャディー・メン・タンの著書。SIYについて知りたい方におすすめです。
サーチ・インサイド・ユアセルフ――仕事と人生を飛躍させるグーグルのマインドフルネス実践法
チャディー・メン・タン,ダニエル・ゴールマン(序文) 英治出版 2016-05-17
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