「無駄を削る家計簿」より「きちんとお金を使うための家計簿」を

こんにちはー!

ブログ「今、夢に生きる」のはぎたかし(@takashi_h7)です。

私がお送りしている連載は、ズバリお金の話。

前回まで、お金の不安に煽られないように「足りない探し」より「持っているもの確認」を先にやりましょう、というテーマでお送りしました。

ここまで4回連載を書いてきて一番私の印象に残ったのは、「資産リストのすすめ」への反響です。

家計簿より先に資産リスト作りをおすすめする理由」とタイトルをつけたこともあって、「家計簿つけられない。苦手だけど、これなら」って声をいくつもいただきました。

うん、やっぱり家計簿、大変ですよね(笑)

というわけで、今回から何回かに分けて、家計簿について考えてみたいと思います。

何のための家計簿?

そもそも、家計簿って何のためにつけるんでしょう?

よくあるのが「無駄な支出を削るため」。

確かに結果的にはそうなります。

ただ、「結果的に」というのが大事なところ。

例えば、ダイエット。

食事、運動、休養をうまく取り入れて健康的な生活習慣を作る、その結果として痩せる、のが望ましいですよね。

体重を落とすことだけを目的にすると、かえって不健康につながります。

それと全く同じで、家計のダイエットも「無駄を削る」に目が行き過ぎると、かえって貧乏性というか、しんどい思いをすることになります。

私が感じている「無駄を削る家計簿への疑問」を挙げてみましょう。

大変なわりに効果が限定的

まず、身も蓋もないですが支出を全部記録するのはけっこう大変です。

しかも、無駄を無くそう無くそうと思いながら記録を付けていると、ちょっとした支出がすごく気になったりします。

心に余裕がなくなってくるんですよね。

自分一人でも精神的にきついですが、家族で意見が割れると悲惨。

妻は要ると言う。自分は無駄だと言う。

ケンカの火種です。

しかも、そのくせ効果が…微妙なんです。

「家計簿をつけて、無駄な支出を削ろう」って思います。

けれど、無駄な支出ってそんなにありますか?

もともと「必要だ」「欲しい」と思ったから支払ったわけですよね。

「要らない」と思うものには、もともとお金を払わないか、払っても最小限に留めているはずです。

だから、「家計簿をつけたら無駄なお金がどんどん見つかって、家計が一気に改善する」なんてのは一種のファンタジーだと私は思っています。

大事なお金。

無駄にじゃぶじゃぶ使っているなんてケースは稀なんです(ないとは言いませんが)

「平均」と比べる意味

それでも頑張って記録をつけたとしましょう。

その後、無駄を見つける手段としてよく登場するのが「平均と比べる」です。

3人家族で郊外に住んでいるなら「大体これくらいが普通の家賃」「水道光熱費はこれくらい」「食費の平均は」といったように。

確かに目安にはなります。

けれど、それもやり過ぎると、お金の使い方としてどうなんだろうって疑問を感じます。

だって、自分が楽しく暮らすためにお金を使うわけです。

だから、好きなモノには思いっきり使ってもいいし、逆に自分が価値を感じないところには世間の人がいくらお金を使っていてもゼロでいい。

平均と比べて多い少ないを基準にしたら、息苦しいだけです。

「無駄を削る家計簿」より「お金を使うための家計簿」

というわけで、「記録をつけて無駄を見つける家計簿」には、私は疑問を持っています。

大前提として、お金は自分が幸せを感じられるように「使うことに価値がある」と思うからです。

だから、使わないための家計簿じゃなくて、自分が幸せを感じられるように「きちんと使うための家計簿」にしてみませんか?

家計簿は「お金のポリシー」

私は家計簿を「お金のポリシー」だと捉えています。

自分が大事にしたい価値観を明文化したものを「ミッションステートメント」って呼びますよね。

参考:進むべき方向を定めるためにミッションを書き出すーアシタノ・ハックス第10回

家計簿も、これと同じだと考えたらどうでしょう。

無駄な支出がないか見張るための家計簿じゃなくて。

自分が大事にしたいことを考えて、それにきちんとお金を使えているかをチェックするための家計簿ってわけです。

例えば、自分は健康で活躍し続けたい、と思ったなら、やっぱりジャンクフードばっかり食べていてはマズイ。

野菜や果物を増やして、バランスのいい食事をする必要があります。

だから、バランスのいい食事を担保するために食費にはこれくらいのお金を使おう。

洋服は、平均的にはこれくらいらしいけど、自分はそれほど服に価値を感じないから、最低限の身綺麗さが確保できればいい。

だから、これくらいの金額を充てれば十分だな、っていうように。

平均と比べるでもなく、無駄に目を光らせるでもなく、自分が大事だと思うものにきちんとお金を使うための家計簿を作ってみてはどうでしょう。

次回は「使うための家計簿」の実例

とは言っても、どんなに良いものでも運用が大変だったら実行できません。

が、お金を使うための家計簿を運用するには、それほど手間はかかりません。

次回は、今回の続きとして、「使うための家計簿」を実際にどう作るか、どう運用するかを考えてみたいと思います。

私の使っている家計簿をサンプルとしてお見せしながら、具体的なところをお話しします。

それでは二週間後、またお会いしましょう!

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