こんにちはー。
「今、夢に生きる」のはぎです。
あっという間に8月ですね。
私の連載は、基本、お金の話を中心にしているんですが、今回はちょっと雰囲気を変えてお送りします。
テーマは「計画倒れと、ちょっとした2つの対策」です。
計画嫌いになった昔の自分へ
このシーズンになると、夏休みの子供たちを見かけて、自分のことを思い出します。
私は「夏休みの宿題を計画的にやる」なんて全くできない子供でした。
計画を立てること自体は好きなんです。
けれど、立てても立てても、まったく上手くいかない。
どんなに「よし、これでいい!」と思うような計画を立てても、すぐに計画倒れ。
結局、大人になってからも計画はすごく苦手。
あまりに計画と現実が食い違うので、嫌になってしまったんです。
今回は、そんな昔の自分に贈ってやりたい知識をまとめてみます。
計画倒れは、なぜ起きる?
私は計画を立てること自体は大好きでした。
「この宿題はだいたい7月中に終えて…」なんて。
計画を立てているときには、その計画がいかにも”できそうな気分”になるんです。
けれど、やり始めた途端、まったく上手くいかない。
あぁ、こんなんじゃダメだなぁ。
意思が弱いなぁ。
実行力がないなぁ。
計画なんて立てても、まったくその通りに進まない現実に、「ダメな自分」を感じていました。
けれど、計画倒れが起きるのは「ダメな自分」のせいなんだろうか?
今思えば、本当は計画を立てるコツを知らなかったんです。
現実的な計画を立てる2つのヒント
「計画錯誤」を知って、1.5倍の時間を見積もる
なぜ計画がまったく上手くいかないのか。計画倒ればかりなのか。
私は、「自分がダメだから」と思っていたわけですが、大人になってから「計画錯誤」という言葉に出会います。
ノーベル経済学賞を受賞したダニエル・カーネマンが1979年に唱えた概念で、「作業にかかる時間を短く見積もりすぎる傾向」のこと。
私たちは、あまりに楽観的に計画を立てる(とうてい実行できない計画を平気で立ててしまう)ので、その傾向をカーネマンは「計画錯誤」(Planning Fallacy)と呼びました。
どれくらい楽観的なのか。
ケースバイケースですが、実際に作業を終えるには計画した時間の1.5倍程度、必要なケースが多いと言われています。
「10時間かかるだろう」と思ったなら、実際には15時間以上かかることが多い。
そんな調子で計画を立てたら、どんなに意志力と実行力を兼ね備えた人でも、実行なんてできません。
計画倒ればっかりと嘆く前に、「もともと人は計画するのが苦手で、ものすごく楽観的に計画を立ててしまうクセがある」と知っておくこと。
そして、計画するときには、計画錯誤を織り込んで1.5倍の余裕を持たせること。
これだけで、実行しやすい計画になりますし、計画倒れだったとしても無闇に自分を責めずに済みます。
計画を立てる前に、ちょっとだけ手をつける
また、単純に1.5倍して計画を立てるのも有効ですが、「計画をする前にちょっとだけ手をつける」のもかなり効きます。
実際にタスクに手をつけていない段階で計画を立てると、なぜか簡単に終わりそうに思えるんです。
けれど、少しでも手をつけてみると、いきなり「あれ、そんな簡単にいきそうにないぞ」ということが分かります。
その感覚を持った状態で計画を立てるだけで、グッと現実的な計画が出来上がるはずです。
「計画を立ててからやる」じゃなくて、計画を立てる前にちょっとだけ手をつけてみる。
たったそれだけのことで、計画の精度が全然変わるんです。
まとめ
今回の記事を一言でまとめるなら、「計画倒れするのは、あなたが悪いんじゃなく、計画を甘く立ててしまう人間のクセが原因なんだ」とでもなるでしょうか。
計画を実行する上で、コツやツールはたくさんありますが、そもそも立てた計画が実行不可能レベルだったら、コツもツールも無力です。
まずは、無理の少ない計画を立てるところからスタートしましょう!
はぎたかし(@takashi_h7)です。好きなことは先延ばしせずに今やろう!をメインテーマにしたブログ「今、夢に生きる」をやってます。広島在住、一児のパパ。1985年生まれ。仕事は金融。広島ぶろがー会の主催メンバーの一人。
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